RFIは入札側が提供できるサービスに関する情報を求める書類です。
★本ページの内容:
1. RFIとは
RFI(Request for Information)は発注側の事業者が入札側の事業者に対し、どのようなサービスを提供できるか、これまでの実績も含めて情報の提示を求めるための「情報提供依頼書」です。RFIとRFP(Request for Proposal, 提案依頼書)の違いは以下の表のとおりです。
No. | 比較項目 | RFI | RFP |
1 | 目的 | RFPのための基本資料や発行先ITベンダーの選定 | ITベンダーから提案を受け、調達先を決定すること |
2 | 予算 | 大中規模プロジェクトレベル | ・小規模プロジェクトでは相見積もり対応 ・大中規模プロジェクトで実施 |
3 | 規模 | 大規模システム、ミッションクリティカルなシステムや 新技術の採用を調達する場合 | 大中規模プロジェクト |
4 | スケジュール | 比較的余裕は必要 | 余裕のない場合、RFIはスキップ |
5 | 要求の範囲 | 要求の範囲は問わない | 調達を行う際の発注単位 |
6 | 発行対象 | ITベンダーに限らない。コンサルタント、大学、役所、 業界団体、同業他社など | 原則としてITベンダー |
7 | 発行先数 | 数は問わない | 原則として複数 |
8 | 記載項目 | 比較的柔軟 | フォーマットは求められる |
9 | 評価方法 | 事前に設定していなくてもよい | 事前に公正な評価基準を作成しておく |
10 | ベンダーとの関係 | 将来の調達に対して影響を受けない | 調達先候補 |
2. RFIの構成項目例
情報提供依頼書(RFI)の構成項目例は以下のとおりです。
3. RFIの事例
ここでは、製造系ERPに関する情報提供依頼書のサンプルを紹介します。
なお、RFIサンプルのフルバージョンは「こちら」をクリックしてください。
ワンポイントメッセージ: RFIは大中規模プロジェクトが対象であり、時間的余裕がある場合に実施するものです。
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